分解装置 DKシリーズ
DK6 分解装置
装置概要
VELP社の分解装置DKシリーズは、農産物、食品、飼料、肥料、土壌、化成品、医薬品、廃水などのケルダール分析の他、環境分析の湿式分解にも対応できる分解装置です。また、各メーカーのケルダール自動蒸留装置等と組み合わせて使用することもできます。
使用する分解チューブの容量は2種類あり(250mL、100mL)、合計5機種のラインナップがあります。100mLのセミ・ミクロ用装置は土壌肥料分解など多量分析に最適です。
分解終了後に自動でケルダールチューブが上昇するオートリフトタイプ、全自動分解装置DKLシリーズもございます。ご要望に合わせて機種をお選びください。
特徴
新設計アルミ合金ブロックは、温度ムラのない均一加熱
全機種がアルミ合金ブロックで均一加熱でき、更に完全分解するための上部ヒートシールドなどを備えています。誰でも簡単に高精度/高再現性の分解ができます。
簡単操作
DKシリーズは、分解温度、加熱時間、そして分解後の自動電源オフなどの分解条件の設定を4つのボタンで簡単設定できます。
温度プログラム標準装備
全機種に標準装備されている温度プログラムは、最大4段階の温度と加熱保持時間を設定できます。
段階をつけて温度を徐々に上げていくことで、突沸や発泡をしやすい、反応が激しいサンプルの分解や、水分析時の濃縮分解も安全に行います。
豊富なオプション
ケルダールチューブのスタンドを掛けられるサポートシステム、亜硫酸ガスの吸引/中和装置スクラバーシステムなど、安全性を重視したオプションが充実しています。
DK6
250mL×6本
DK8
250 mL x8本
DK20
250 mL×20本
DK18/26
セミ・ミクロ
100 mL×18本
DK42/26
セミ・ミクロ
100 mLx42本
※後ろで支えているスタンドはサポートシステム(オプション)です。
分解本数が少ない時に便利なガラス器具
排気キャップ
分解装置にセットしたケルダールチューブにかぶせます。
排気装置なしで使用します。とがった先からガスが出ますので、ドラフトで引いてください。(中和装置SMS/JPへつなげての中和処理はできません。)
分解中は、チューブ内にガスがある程度あり、蒸発した液体がまた内壁を伝わって降りてくるような循環をするのが望ましく、このキャップをかぶせることで分解するのによい状態を作ります。
洗浄や取り扱いがしやすいため、今日は1本だけ2本だけ、といった少ない本数の時におすすめしております。
排気ガラス栓
排気ガラス栓は、分解にかける本数が少ない時に排気装置から垂れてくる液を受け⽌めるものです。
チューブスタンドにケルダールチューブを挿すように置いて使⽤します。
(底部はケルダールチューブの底部分のようになっており、リップはスタンドに引っかかるようになっています)
分解サンプルが少ない時には、必ず空のケルダールチューブを挿しておく必要があります。こちらで代⽤すると洗浄や乾燥させるのが楽でいいと好評です。排気キャップ、排気ガラス栓はともに42φ250mLのケルダールチューブの径に合う(代⽤できる)仕様になっています。使い勝⼿を確認したいというご希望があればデモ⽤の貸出も可能です。
必要な設備
・ドラフト
付属品の排気装置や、中和装置SMS/JPを使って亜硫酸ガスの管理を行いますが、完全に処理することはできません。必ずドラフトの中に設置してください。
技術仕様
DK6 | DK8 | DK20 |
DK18/26 |
DK42/26 | |
---|---|---|---|---|---|
同時分解本数 | 6 | 8 | 20 | 18 | 42 |
標準分解チューブ容量 | 250mL 42φマクロ |
250mL 42φマクロ |
250mL 42φマクロ |
100mL 26φセミ・ミクロ |
100mL 26φセミ・ミクロ |
設定温度(℃)室温~ | ~450 | ~450 | ~450 | ~450 | ~450 |
温度精度 | ±1℃ | ±1℃ | ±1℃ | ±1℃ | ±1℃ |
設定時間(分) | 1~999 | 1~999 | 1~999 | 1~999 | 1~999 |
設定プログラム数 | 20 | 20 | 20 | 20 | 20 |
温度ステップ設定 | 1-4段階 | 1-4段階 | 1-4段階 | 1-4段階 | 1-4段階 |
自動電源停止機能 | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り |
温度センサー診断機能 | 有り | 有り | 有り | 有り | 有り |
電動オートリフト機能 | なし | なし | なし | なし | なし |
日本語表示機能 | なし | なし | なし | なし | なし |
インターフェイス | RS232 | RS232 | RS232 | RS232 | RS232 |
電源・消費電力 | 100V/1,100W | 100V/1,350W | 200V/2,300W | 100V/1,100W | 200V/2,300W |
寸法(W×H×D) | 220×140×350mm | 230×140×420mm | 330×140×510mm | 230×140×420mm | 330×140×510mm |
重量 | 9 kg | 11 kg | 18 kg | 11 kg | 18 kg |
外観、仕様等は予告なしに変更される場合があります。
製造元:Velp Scientifica srl
消耗品
型番 | 品名 |
---|---|
9000-0008 | マクロ用ケルダールチューブ(6本入) 250mL 42φ298mm |
9000-0001 | マクロ用ケルダールチューブ(20本入) 250mL 42φ298mm |
9000-0003 | セミ・ミクロ用ケルダールチューブ(42本入) 100mL 26φ310mm |
9000-0003-1 | セミ・ミクロ用ケルダールチューブ(20本入) 100mL 26φ310mm |
9000-0016 | サンプラー用ケルダールチューブ(6本入) 250mL 42φ298mm *オートサンプラーの蒸留装置向け |
9000-0010 | サンプラー用ケルダールチューブ(20本入) 250mL 42φ298mm *オートサンプラーの蒸留装置向け |
9000-0221 | 排気キャップ (分解本数が少ない時に使用) |
9000-0006 |
排気ガラス栓 |
9000-0007 | マクロ用ボイリングロッド 24.5cm (突沸しやすいサンプルの時に使用) |
ケルダール分解促進剤
型番 | 品名 |
---|---|
9000-0011 | 分解促進剤KJELTABS-C 1000錠入 ケルタブC 4.5gK2SO4+0.5gCuSO4・5H2O |
9000-0013 | 分解促進剤KJELTABS-CQ 1000錠入 ケルタブCQ 1.5gK2SO4+0.15gCuSO4・5H2O |
9000-0012 | 分解促進剤KJELTABS-CT 1000錠入 ケルタブCT 5gK2SO4+0.15gCuSO4・5H2O+0.15gTiO2 |
9000-0015 | 分解促進剤KJELTABS-ECO 1000錠入 ケルタブECO 5gK2SO4 |
ケルタブC、CQは小分け販売も行っております。
ケルタブ各種、サンプルをご用意しております。ご希望がございましたらお問い合わせください。
※件名「ケルタブサンプル希望」とご記載ください。
メールにて御見積のご依頼を承っております。
品名が不明な時には画像を添付してお問い合わせください。
※件名「消耗品の見積希望」とご記載ください。
よくあるご質問
デモンストレーションはできますか?
デモンストレーションやサンプルテストは無料で実施しています。持ち込みでのデモンストレーションも可能です。ご要望がございましたら、気軽にお問い合わせください。
DKとDKLでどちらにしようか迷っています。
「人手が少ないので作業を減らしたい」というご要望が多く、DKLシリーズへのお問い合わせは年々増えてきています。オートリフトがついた全自動分解装置DKLシリーズのメリットは手間の問題だけでなく、「熱くて危険なケルダールチューブを触らなくていい」といった安全性の向上、「ドラフト内に付属品を置く作業スペースがいらない」という省スペースへの貢献もしています。
また、ドラフトの大きさでお悩みであれば、DKシリーズにはオプションで「サポートシステム」というチューブスタンドをかけるラックを取り付けることができ、DKLシリーズ同様の省スペースで使用できます。迷っているポイント、比較して知りたいことなどございましたら、ぜひお聞かせください。
初めてのサンプルを分解した際、分解がうまくいかなかったのか、数値がばらついてしまう。
機種選定時のデモンストレーションだけでなく、未知のサンプルでのお困りごとなども承ります。分解時間の設定など、アプリケーションについても気軽にご相談ください。
「分解時間の短縮をしたい」などのご要望にも、分解時間の見直し、試薬添加量の再検討などを社内でテストし、新しいアプリケーションのご提案をしております。