全自動分解装置 DKLシリーズ
DKL20分解装置
装置概要
VELP社の全⾃動分解装置DKLシリーズは、農産物、⾷品、飼料、肥料、⼟壌、化成品、医薬品、廃⽔などのケルダール分析の他、環境分析の湿式分解にも対応できる分解装置です。また、各メーカーのケルダール⾃動蒸留装置等と組み合わせて使⽤することもできます。
使⽤する分解チューブの容量は2種類あり(250mL、100mL)、合計4機種のラインナップがあります。
100mLのセミ・ミクロ⽤装置は⼟壌肥料分解など多量分析に最適です。
特徴
新設計アルミ合⾦ブロックは、温度ムラのない均⼀加熱
全機種がアルミ合⾦ブロックで均⼀加熱でき、更に完全分解するための上部ヒートシールドなどを備えています。誰でも簡単に⾼精度/⾼再現性の分解ができます。
電動オートリフト機能付き、しかも低価格
全⾃動分解により、作業環境の⼤幅に改善、オペレーターの負担軽減だけでなく、安全性も向上します。
オペレータが使いやすい⼤型液晶ディスプレイ、⽇本語表⽰
グラフィカルな液晶表⽰により、動作の途中経過も視覚的に確認できます。低温から徐々に温度を上げていくステップコントローラ内蔵、4段階の温度と加熱保持時間の設定可能。 標準54プログラム内蔵(内24プログラムは、⾃由に設定可能)
DKL8
250mL×8本
DKL12
250mL x12本
DKL20
250mL x20本
DKL42/26セミ・ミクロ
100 mLx42本
分解本数が少ない時に便利なガラス器具
排気ガラス栓

排気ガラス栓は、分解にかける本数が少ない時に排気装置からたれてくるのを受け⽌めるものです。
チューブスタンドにケルダールチューブをさすように置いて使⽤します。
(形状はケルダールチューブの底部分、スタンドに引っかかるようにリップがついています。)
分解サンプルが少ない時には、必ず空のケルダールチューブをさしておく必要があります。こちらで代⽤すると洗浄や乾燥させるのが楽でいいと好評です。排気キャップ、排気ガラス栓はともに42φ250mLのケルダールチューブの⼝に合う(代⽤できる)仕様になっています。使い勝⼿を確認したいというご希望があればデモ⽤の貸出も可能です。
必要な設備
・ドラフト
付属品の排気装置や、中和装置SMS/JPを使って亜硫酸ガスの管理を行いますが、完全に処理することはできません。必ずドラフトの中に設置してください。
技術仕様
DKL8 |
DKL12 |
DKL20 | DKL42/26 | |
---|---|---|---|---|
同時分解本数 | 8 | 12 | 20 | 42 |
標準分解チューブ容量 | 250mL 42φマクロ |
250mL 42φマクロ |
250mL 42φマクロ |
100mL 26φセミ・ミクロ |
設定温度(℃)室温~ | ~450 | ~450 | ~450 | ~450 |
温度精度 | ±1℃ | ±1℃ | ±1℃ | ±1℃ |
設定時間(分) | 1~999 | 1~999 | 1~999 | 1~999 |
設定プログラム数 | 54 | 54 | 54 | 54 |
温度ステップ設定 | 1-4段階 | 1-4段階 | 1-4段階 | 1-4段階 |
自動電源停止機能 | 有り | 有り | 有り | 有り |
温度センサー診断機能 | 有り | 有り | 有り | 有り |
電動オートリフト機能 | 有り | 有り | 有り | 有り |
日本語表示機能 | 有り | 有り | 有り | 有り |
インターフェイス | USB | USB | USB | USB |
電源・消費電力 | 100V/1,150W | 200V/1,500W | 200V/2,300W | 200V/2,300W |
寸法(W×H×D) | 210×690×540mm | 266×690×540mm | 322×690×584mm | 322×690×584mm |
重量 | 19.7 kg | 23.3 kg | 30.8 kg | 33.5 kg |
外観、仕様等は予告なしに変更される場合があります。
製造元:Velp Scientifica srl
消耗品
型番 | 品名 |
---|---|
9000-0008 | マクロ用ケルダールチューブ(6本入) 250mL 42φ298mm |
9000-0001 | マクロ用ケルダールチューブ(20本入) 250mL 42φ298mm |
9000-0003 | セミ・ミクロ用ケルダールチューブ(42本入) 100mL 26φ310mm |
9000-0003-1 | セミ・ミクロ用ケルダールチューブ(20本入) 100mL 26φ310mm |
9000-0016 | サンプラー用ケルダールチューブ(6本入) 250mL 42φ298mm *オートサンプラーの蒸留装置向け |
9000-0010 | サンプラー用ケルダールチューブ(20本入) 250mL 42φ298mm *オートサンプラーの蒸留装置向け |
9000-0221 | 排気キャップ (分解本数が少ない時に使用) |
9000-0006 | 排気ガラス栓 (分解本数が少ない時に液だれ受けとして使用) |
9000-0007 | マクロ用ボイリングロッド 24.5cm (突沸しやすいサンプルの時に使用) |
ケルダール分解促進剤
型番 | 品名 |
---|---|
9000-0011 | 分解促進剤KJELTABS-C 1000錠入 ケルタブC 4.5gK2SO4+0.5gCuSO4・5H2O |
9000-0013 | 分解促進剤KJELTABS-CQ 1000錠入 ケルタブCQ 1.5gK2SO4+0.15gCuSO4・5H2O |
9000-0012 | 分解促進剤KJELTABS-CT 1000錠入 ケルタブCT 5gK2SO4+0.15gCuSO4・5H2O+0.15gTiO2 |
9000-0015 | 分解促進剤KJELTABS-ECO 1000錠入 ケルタブECO 5gK2SO4 |
ケルタブC、CQは小分け販売も行っております。
ケルタブ各種、サンプルをご用意しております。ご希望がございましたらお問い合わせください。
※件名「ケルタブサンプル希望」とご記載ください。
メールにて御見積のご依頼を承っております。
品名が不明な時には画像を添付してお問い合わせください。
※件名「消耗品の見積希望」とご記載ください。
よくあるご質問
デモンストレーションはできますか?
デモンストレーションやサンプルテストは無料で実施しています。持ち込みでのデモンストレーションも可能です。ご要望がございましたら、気軽にお問い合わせください。
DKとDKLでどちらにしようか迷っています。
「人手が少ないので作業を減らしたい」というご要望が多く、DKLシリーズへのお問い合わせは年々増えてきています。オートリフトがついた全自動分解装置DKLシリーズのメリットは手間の問題だけでなく、「熱くて危険なケルダールチューブを触らなくていい」といった安全性の向上、「ドラフト内に付属品を置く作業スペースがいらない」という省スペースへの貢献もしています。
また、ドラフトの大きさでお悩みであれば、DKシリーズにはオプションで「サポートシステム」というチューブスタンドをかけるラックを取り付けることができ、DKLシリーズ同様の省スペースで使用できます。迷っているポイント、比較して知りたいことなどございましたら、ぜひお聞かせください。
初めてのサンプルを分解した際、分解がうまくいかなかったのか、数値がばらついてしまう。
機種選定時のデモンストレーションだけでなく、未知のサンプルでのお困りごとなども承ります。分解時間の設定など、アプリケーションについても気軽にご相談ください。
「分解時間の短縮をしたい」などのご要望にも、分解時間の見直し、試薬添加量の再検討などを社内でテストし、新しいアプリケーションのご提案をしております。