全⾃動迅速溶媒抽出装置
ソクステストSER158シリーズ

SER158/3型　　　　　　　　　　　　　　　　　SER158/6型

装置概要

全⾃動タイプのSER158シリーズは3本および6本同時抽出型の2機種があります。

プログラムスタート後は抽出の各⼯程、溶媒回収まで全⾃動で⾏います。従来のソックスレより⼤幅に抽出時間を短縮することができます。

⽯油化学製品、ゴム、紙パルプ、医薬品、⾷物原料、加⼯⾷品、飼料、農産物、⼟壌など様々な分野で⽣産されている試料の可溶性物質、粗脂肪、油脂分などを迅速安全に抽出する改良型ソックスレ抽出装置です。

使⽤可能溶媒

ジエチルエーテル、石油エーテル、ヘキサン、アセトン、クロロホルム、クロロホルム－メタノール混合溶媒、エチルアセテート、トリクロロエチレン、メタノール、エタノール、トルエンなど各種

その他の溶媒についてもお問い合わせください。

一般的なソックスレ型抽出装置による抽出工程

ソクステストSER158シリーズの抽出⾏程

容器の移し替えもなく、全⾃動で5段階の抽出⼯程を⾏います。

①煮沸 沸騰した溶媒で煮沸抽出を⾏います。

②除去 溶媒の⽔⾯が下がっていきます。

③洗い込み 円筒ろ紙の上から凝縮した溶媒をかけ、リンス抽出を⾏います。

④回収 90%以上の溶媒がタンクに回収されます。

⑤冷却 ⾃動シャットダウン機能で加熱が⽌まり、冷却されます。

溶媒は、円筒ろ紙と抽出カップをセット後、前⾯の安全カバーで密閉してからディスペンサーで注⼊します。溶媒回収、冷却まで⾃動で⾏うため、安全カバーを閉じたままで抽出⼯程が終わります。溶媒の⾶散や過加熱による危険を防げるので、時間短縮だけでなく、安全性と再現性も追求した装置です。

SER158シリーズの特長は？

全⾃動で「安全性」と「作業性」が上がります。

溶媒はディスペンサーで注⼊し、抽出⼯程後は回収タンクに集められます。作業終了時には回収タンクから溶剤回収⽤ガラス瓶に排出します。⼿作業で溶媒を扱うことを減らし、また前⾯の安全カバーで密閉してから抽出⼯程が始まるため、より安全に分析を⾏うことができます。操作はコントロールパッドでプログラムを設定します。画⾯に表⽰されたメソッドに沿って選択していくので簡単な操作で設定できます。ルーチン分析であれば、登録されたプログラムで素早くスタートできます。また、コントロールパッドは電⼦天秤に接続することができ、重量⼊⼒の⼿間が省けます。抽出後の数値から計算まで⾏い、分析結果を保存。USBメモリやLAN経由でデータ転送ができるため、報告書の作成、データ管理がしやすくなります。SER158シリーズは抽出⼯程が全⾃動なだけでなく、⼈の⼿が必要になる⼊⼒やデータ管理といった作業も、コントロールパッドがアシストします。

必要な設備

• ドラフト 気化した溶媒が室内にこもると危険です。必ずドラフトの中に装置を⼊れてください。
• 給排⽔設備 冷却⽔として使⽤するため、⽔道の温度によっては冷却⽔循環装置が必要です。
• 乾燥機、デシケータ 抽出が終わった円筒ろ紙を抽出カップごと乾燥にかけます。

溶媒の使⽤量（⼀検体あたり）

分析のための溶媒量は、抽出カップの種類に依存します。 SER158シリーズでは3種類のカップサイズがあります。（Small/ Largeはオプション）

以下は各抽出カップの最⼩および最⼤容量と、分析のための推奨溶媒量です。

技術仕様

外観、仕様等は予告なしに変更される場合があります。

製造元：Velp　Scientifica srl

消耗品

※カップサイズSmall/Largeを使用する際には、円筒ろ紙なども専用サイズがございます。(オプション)

よくあるご質問

関連装置

• 迅速溶媒抽出装置 ソクステストSER148シリーズ