迅速溶媒抽出装置 ソクステスト
SER148シリーズ

 SER148/6型　　　　　　　　　　　　　　　　　SER148/3型

装置概要

半自動タイプのSER148シリーズは6本および3本同時抽出型の2機種があります。

移し替えなしの3段階の抽出工程により、従来のソックスレーより大幅に抽出時間を短縮することができます。

石油化学製品、ゴム、紙パルプ、医薬品、食物原料、加工食品、飼料、農産物、土壌など様々な分野で生産されているサンプルの可溶性物質、粗脂肪、油脂分などを迅速安全に抽出する改良型ソックスレー抽出装置です。

使用可能溶媒

ジエチルエーテル、石油エーテル、ヘキサン、アセトン、クロロホルム、クロロホルム－メタノール混合溶媒、エチルアセテート、トリクロロエチレン、メタノール、エタノール、トルエンなど各種

その他の溶媒についてもお問い合わせください。

一般的なソックスレー型抽出装置による抽出工程

ソクステストSER148シリーズの抽出行程

容器の移し替えもなく、3段階の抽出工程を行います。

①煮沸　沸騰した溶媒で煮沸抽出を行います。

②洗い込み　円筒ろ紙を持ち上げリンス抽出を行います。

③回収　溶媒をコンデンサ内に回収します。

以上の工程で抽出は終了します。

一連の作業は、容器などの移し替えなしに行います。溶媒は、ガラス製抽出カップ下の防爆型ホットプレートで効率良く、しかも安全に温められます。

電源を⼊れてから、抽出終了までの流れ

サンプルを⼊れた円筒ろ紙をセットし、装置に冷却⽔を流します。

溶媒を⼊れた抽出カップを円筒ろ紙の下にセットします。

準備ができたのでプログラムをスタート。加熱が始まります。

抽出作業が完了しました。

プログラムのスタート後、⾏う作業は3つだけ。円筒ろ紙を下げる→上げる→外して溶媒回収。

付きっきりの必要はなく、その間は他の作業ができます。

⼀般的なソックスレー型抽出装置との⼤きな違いは、溶媒の温度です。冷めた溶媒では⻑時間かかりますが、SER148シリーズでは沸騰した溶媒で抽出を⾏うので時間が短縮できます。

必要な設備

• ドラフト　気化した溶媒が室内にこもると危険です。必ずドラフトの中に装置を入れてください。
• 給排水設備　冷却水として使用するため、水道の温度によっては冷却水循環装置が必要です。
• 乾燥機、デシケーター　抽出が終わった円筒ろ紙を抽出カップごと乾燥にかけます。

プログラムの設定範囲

抽出温度　30℃～260℃

ボイル時間　000～999分

リンス時間　000～999分

溶媒回収時間　000～999分

例：ジエチルエーテルの場合

抽出温度　110℃～130℃

ボイル時間　30分

リンス時間　60分

溶媒回収時間　10分

溶媒の使用量（一検体あたり）

抽出カップには75～100mLの範囲で溶媒を入れます。

技術仕様

外観、仕様等は予告なしに変更される場合があります。

製造元：Velp　Scientifica srl

消耗品

よくある質問

関連装置

• 全自動迅速溶媒抽出装置 ソクステストSER158シリーズ